社会行動の若いパワー | Young Power in Social Action (YPSA)

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Organization in Consultative Status with the United Nations Economic and Social Council ECOSOC since 2013
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背景

若者世代は世界人口の半数を占めています。この若者世代への世界的な認識を引き起こし、開発計画への参加を確保する目的で、1978年11月3日の国連総会で、№ 33/7の決議に従い、1981~90年を若者の10年間と宣言し、1985年を国際青年年として宣言しました。バングラデシュのチッタゴン県のシタクンドゥ地区の社会意識の高い若者たちは国際青年年の影響を受けて、社会開発組織を設立するために若者世代に働きかけ、若者たちの団体を組織し始めました。このようにして1985年5月20日に社会意識の高い若者たちの積極的な参加によって、 YPSA (社会活動における若者の力)と呼ばれる社会開発組織が、開発プロセスへの参加を開始しました。

法的立場

YPSA は NGO 担当局、社会福祉局、若者育成局、家族健康福祉局、著作権局、株式会社や企業のレジスタ、マイクロクレジット行政当局を含むバングラデシュ人民共和国政府の各部署に登録されているボランティア団体であり非営利的な社会開発組織です。

目的

YPSA は、人々の基本的な欲求と権利が保証される貧困のない社会を目指しています。

使命

YPSA は貧しい人々や立場的に弱い人々とさまざまなことを分かち合うために存在します。そして彼ら自身と社会に持続可能な開発をもたらすことを約束します。

中心的価値観
以下の共通の信条や基準によって YPSA はこれからも存在し、スタッフ、ボランティアそして役員のメンバーたちは結束します:
愛国心と国益、主権そして国家威信への関与:愛国心と国益が、我々の一番の関心であり、すべての面で国家の主権と威信は、グループや個人の利益よりもまず優先されます。我々の文化の良い要素すべてに敬意を表し、発展させていきます。
正義、透明性と説明責任:我々は信じています。お金持ち、貧しい人々、先住民、低級労働者、障害者、あらゆる年齢の人々はどんな状況でも差別されてはなりません。すべての人間に平等の正義と権利があります。我々の主要な資金提供者や我々の活動に関心がある人々には透明性と説明責任を維持します。そのため我々は我々の判断や情報を常に開放します。

相互尊重と男女平等:我々は一人一人が一意に創造されていることを認識しています。そして人間の平等を信じています。我々は人間、環境両方を敬い、その相互尊重が本当の意味での参加、権利付与、動機づけと責任につながると信じています。YPSAの組織環境では、男性や女性という捉え方ではなく誰もが人間として考慮されています。配慮と男女平等の表れです。必要な場合には、我々は女性と少女を優遇し彼女たちの権利を促進しています。

資質と卓越性:我々は、行いや成績に可能である最高の基準に到達しようと懸命に努力します。これは、組織と事業の継続的な更新と再建を必要とします。我々は継続的な革新を求め、失敗を恐れてはならないと思っています。資質と卓越性を得るためには、我々は透明性を保持し、説明責任を果たし、時機を得て、費用対効果を発揮し、適切で対処可能な方法で仕事をしなければなりません。

謙遜と自信:我々は、事業の主要な資金提供者や他の団体に対し謙虚であることを自覚しています。我々は社会、様々な見解や創造力に敬意を持ち、寛容です。我々にとって、すべての人間は尊敬に値する比類ない資質で特別な存在です。同時に、経験や資質、責任に基づいて、貧しくて社会的に孤立した人々を支持する自信があります。

多様性への敬意:我々は、創造性の道を開くすべての社会において、多様性がありふれた特徴のうちの1つであると信じています。我々は、意見の統一を生み、進める努力をして多様性を重んじています。

環境と生態系の保護:我々は、安全で健康的な生活を送るために、良い環境と生態系が不可欠であると信じています。YPSA は、それらの保護と改善を行うためのすべての構想を積極的に支持します。そして、環境と生態系の退廃に対するどのような手段に対してでも反対します。

組織文化

YPSA は、組織文化の様々な側面を促進し維持します。そして、目的、使命、価値と調和し強い役割を果たすためにさらに多くの要素を組織文化に含もうとしています。スタッフ、ボランティアや役員すべてのメンバーは、これらを達成するための重要な立役者です。我々の組織文化の主な側面は、次の通りです。

家族のような温かみ:我々は、これからもスタッフ、ボランティア、役員とプログラム参加者のメンバーにとって家族のような親しみやすい組織のままであり続けます。組織内でどのような問題が起きても解決するためにお互いが助け合う努力を続けます。同時に、我々は関わったプロジェクトにおいてはみんなと幸せな時間を共有します。

責任感と説明責任:すべての面で - 組織の中、外両方で - 我々は責任をもって行動し、説明責任を果たします。(例えば主要な資金提供者に、提携団体に、ドナー/資金提供機関や政府に)。我々は、責任感があり、説明責任を果たせるよう組織内で互いに助け合います。

費用対効果と費用効率:我々は、プログラムのために直接最大限の資源を使用することができるように、全ての費用、特に組織のためのすべての費用においては、費用対効果への注意を維持していきます。プログラムの実施では、我々は常に、最小限の資源で主要な資金提供者に最大限のサービスを与えるため、費用効率を上げようと努力しています。これらによっては、徐々に我々はドナーへの依存を減らすことができ、貧しい人々や社会的に孤立した人々の生活へ持続可能な影響を与えることが可能になります。

建設的批判と組織評価の推進:すべての方策、見解、組織とメンバーの姿勢に関して、YPSA は常に建設的批判を奨励しています。それは貧困や社会的孤立との戦いのための最高の方法を得るためです。批判的な目で見ることによって、すべてのメンバーはあらゆる活動と表現で組織の高い評価を得るために最善を尽くすことになるのです。

異なる人種、宗教と階級の平和的共存:時間とともに、我々は異なる人種、宗教、階級(職業的なクラスを含む)の平和的共存が確立された組織環境をつくることができました。全ての意見は尊重され、客観的な判断が皆に与えられています。YPSA は、主要な資金提供団体の多くで、同様にこの文化的な面を推進することができました。我々の文化のこれらの要素は、今後も維持され促進されていくでしょう。

健康増進:YPSA の発端から、我々は社会の異なる階級で健康増進を推進しようとしてきました。我々は社会や組織内での異なるグループ間の平和的共存を推進するために、そして人々の命に影響を及ぼしている様々な社会経済問題に対して焦点を当てるために、我々の主導権を更に強めていきます。これは若者を守り、彼らが生活や社会にある否定的、破壊的な因子から逃れるのを手助けすることになるでしょう。

運営

3つの委員会がYPSA の活動を運営しています。総務会(GC)、実行委員会(EC) 、審議会(AC) です。総務会は57人のメンバーから構成され、実行委員会は7人のメンバーで構成されています。YPSA の規約によると、総務会は組織の最高機関です。実行委員会が組織の重要な方針と理念を考案するための第2の指令機関を務めています。
総務会は、2年間を1期間として実行委員を選出します。通常、実行委員会メンバーは、年次総会(AGM) の間、年に一度総務会メンバーと会議を持ちます。年次総会は定期的に開催され、実行委員会議は、定期的に1年におよそ6回開会されます。実行委員は、原則半期に1回の中期調整会合(CCM) を通して、主任と話し合いがもたれます。
総書記が、総務会や実行委員会への提案のためのスタッフとの協議で組織規約、方策上の問題、計画、予算、報告などに基づいた異なる要求の文書を用意します。実行委員会メンバーは、方針、計画、予算、報告を確定させて、承認します。実行委員会はプログラム活動を監視している間、組織の活動と実施方針を検討します。

構造

上記のように、組織は会員7人の実行委員会、会員57人の総務会、審議会、常勤職員、非常勤職員と国内、国際ボランティアで成り立っています。総務会、実行委員会と審議会メンバーは学士院、商売、開業医、ジャーナリスト、研究者など異なる職業に就いています。そして、実行委員会の総書記は組織の最高責任者(CE) で、組織の全体的な運営と代表の任務を行います。
すべてのメンバーは、人的資源の管理方針/サービスによって指導されています。これは給料構造と利益と組織方針と指針です。自由志願制と団体参加を促進するために、組織は学生のために開発実務研修(開発インターンシップ)のようなボランティア活動のシステムを導入しました。(プログラム/問題/ボランティアに基づく地域/自動両替機、特別な目的のある一定期間の育成)
組織内の組織図では、最高責任者の下に4人の取締役がいます - 現地作業/社会開発部、財務部、人材管理育成部、そして、マイクロファイナンスと事業/経済開発部にそれぞれ1人ずつ配属されています。プログラム経営者、プログラム担当官と部署の長官は、様々なプログラムまたは事業実施に対して責任があり、関連のある取締役に報告します。独立した内部監査チームは、定期的に保管されている書類を通して、予算のコントロールと透明性を確立し、最高責任者に報告する責任があります。

性質

YPSA の目指している性質と役割は、貧困、脆弱性、社会的孤立とその根本の原因を理解することによって生じる目的と使命と価値の機能です。
YPSA それ自体は内扶養組織(an inter-dependent) ですが、実際は主に国の南部と南東部(特別な重要性があるのはチッタゴン地区、チッタゴン丘陵地区-CHTと沿岸地域)の地域に焦点を合わしているバングラデシュの社会開発組織です。YPSA は、バングラデシュの貧困の根絶へ全体的に関わることで、国民の適切な価値と文化に根を下ろしています。YPSA自身の強さとネットワークや関係の強さに基づいて、YPSA は貧困と社会的孤立を根絶する世界的なプロセスの活動的な団体として自らを位置付けています。
その価値と同調して、YPSA は政治的に中立的な組織でありたいと思っています。言い換えると、YPSA はどの政党の味方をもしないか、どの政党の振興や視点にも関わらないということです。この文脈における中立は『政治』と関わらないということを意味しているのではなく、貧困の根絶と人々の権利の確立にとって不可欠であるような、YPSA のプログラム参加者によって確認された問題について、それらに関連した政治プロセスとの関わりを意味しています。YPSA にとっての『政治』は資源の制御とコントロールのための過程とシステムに言及しているという点に気付かれるかもしれません。
YPSA は、貧困根絶と権利確立のために必要な位置と表現において大胆な組織であるよう努めます。大胆に言わせていただくなら、我々の願いは、バングラデシュ中で、そして世界中で活発なネットワークと関係と影響力を持ちたいということです。

役割

何よりもまず、YPSA の役割は貧困根絶と権利確立の世話人facilitator ということであると思います。世話人というこの役割で、われわれが認識していることは、貧困根絶のプロセスでの主役と主要な資金提供者は貧しく、社会的に孤立し、立場的に弱い人々とその地域社会であるということです。世話人の役割は、最も貧しく、社会的に孤立し、立場的に弱い人々の自由にできる選択を拡大するための率先的で、反発的な両方の介入を含みます。これはつまり、そのプロセスを引き継ぐことではなく、そのプロセスが確実に人々によって望ましい方向に前進するということを意味しています。
世話人の役割は、YPSA が開発介入へ直接的に実施にかかわらないということを意味してはいません。必要な場合、YPSAは実際の要求に基づいて、積極的に実施する役割を演じますが、様々なレベルにおける介入はやはり、プロセスへの鍵であることに変わりはありません。過また、あらゆる直接的な実施役割は、将来的に世話人の役割を強化することを目的としています。
YPSA は、擁護者advocate の役割も演じます。それは、貧しく、社会的に孤立し、弱い立場にある人々の味方になって公共の政策や姿勢、慣行に影響を与えるためです。貧しく、社会的に孤立し、弱い立場にある人々と継続的に関わり、体験を共有することで、貧困と社会的孤立の根絶のために我々が任され、関わっているということが正当化され、それに基づいて、彼らの関心を表現し、彼らの側に立って擁護することができます。これは貧しく、社会的に孤立し、弱い立場にある人々の考えを声を大にするという役割にあります。そして、組織の役割とタイプ/関与のプロセスは要求だけでなく異なる背景や状況に従い変化します。

地理的範囲

現在、YPSAは協力を通じてチッタゴン丘陵地域(CHT) を含む大チッタゴン地域で活動しています。今後は、YPSA の開発計画は、バングラデシュの全ての沿岸や災害を受けやすい地域に広げられるでしょう。YPSA がチッタゴン地域だけでそのプロジェクトを実行してますが、プログラムやまたは介活動の一部は政策擁護とネットワークの主導権を通して作業領域をこえて行われています。

YPSA ロゴマーク

YPSA logoYPSA のロゴマークには注目すべき部分が4つあります。1人の女性、1人の男性と1人の子供がいる中央は、異なる人々と性、平等、世代の共存の象徴です。彼らは、互いに手を握り合っています。これは組織化された強さ、相互協力、異なる地域社会の関係、統一とネットワークを象徴しています。それはまた計画的な家族を象徴します。
太陽とその光線は、連合し統合された仕事とYPSA の目標達成に向かう途中の結果を示します。YPSAは、社会的勢力として現れました。社会の不正と抑圧を除くために連合し統合した努力をしてきたからです。計画的な共同努力を通して減らされた社会的問題は、太陽の光線の後方の白い部分によって象徴されています。この部分はまた楽観主義を表しています。
現在の社会的な不正と抑圧は、ロゴマークの暗い部分によって示されています。1つの部分は地方のレベルで生じた問題を象徴している一方で、他の部分は人々の生命や生活、社会に影響を及ぼしている国家的および国際的なレベルでの政策や活動によって生じた問題を象徴しています。
YPSA の文字の位置は、その青色が深さと崇高を象徴しているロゴマークの白い部分にあります。あらゆる範囲で、組織は徹底的な観察、参加と持続性に基づいて位置付いています。

YPSA をサポート

YPSA はさまざまな個々の資金提供者や熱心な組織、機関からの能力開発、技術的財政的支援を必要としています。それは社会開発努力を継続し、新たな要求に着手するためです。新たな要求は、バングラデシュにおける作業領域での持続可能な開発と人間や環境における正義を確実にするためのプロジェクトか研究の実施に基づいた要求です。興味のある組織の方、あるいは個人の方、連絡ください。
YPSA について、もっと知りたい方はwww.ypsa.org までお願いします。